HSB航海記⑦ 2020年


止まった時が、再び動き出します


2020年

1月10日で31歳になりましたが、シャイの生活は相変わらずでした。

ラジオを作らず、毎日図書館に足を運び、

ひたすら読書をすることで「ラジオを作らない自分」から目を背けていました。


 

しばらくすると日本で新型コロナウイルスの感染拡大が始まり

緊急事態宣言の発令に伴い、図書館は閉鎖

逃げ場所が無くなったシャイは、富岡八幡宮の境内のベンチでぼーっと過ごすことが増えます

 

門前仲町の多くの店が閉まり、街には閉塞感が漂っていましたが

神社には手を合わせ、何かを願う人が絶えませんでした

その姿を見て、そもそも自分はなぜラジオを作り始めたのかと考えました

 

2011年の東日本大震災が起きた時に

「悲しんでいる人を笑顔にできるようなラジオを作りたい」

そう思い立って細身のシャイボーイを始めた

 

それなのに大勢の人が苦しんでいる今、

なぜ自分はラジオを作っていないのだろうか

こんな時だからこそ面白いラジオを作るべきなのではないだろうか

 

そう考えて作家の重倉くんにLINEを送ったところ、

「ラジオやりましょう!」との返事がすぐに返ってきました

それを見てすぐに家に帰り、机に向かってラジオの台本を書き始めた

 

こうして20ヶ月ぶりにラジオ作りを再開しました

 


2020年4月19日 第172回「細身のシャイボーイのアコースティックラジオ」完成

初めてのリモート収録

重倉さんは自宅の物置にて

シャイは自宅のキッチン前にて


テレビ電話を使っての収録は対面の場合と勝手が違って難しさも感じましたが

それ以上に再開できた喜びが大きく、アコラジオールスターズやリスナーの力を借りながら

200回を目指してがむしゃらにラジオを作りました

 




2020年11月1日 第200回「細身のシャイボーイのアコースティックラジオ」完成

楓・重倉・シャイ


12月 和服を仕立てる


よもぎ


長い時間がかかりましたが、こうしてシャイは再びラジオの世界に戻ってくることができました。

アコラジオールスターズ、リスナーさま、よつば・よもぎ、全ての人に感謝しています。

ありがとうございました。


 

ついに200回に到達した細身のシャイボーイのアコースティックラジオ。

2021年、ラジオスターを目指す新たな旅が始まります。

 


HSB航海記⑧ 2021年

につづく